白内障とは、瞳の奥にある水晶体(眼の中では、ピントを合わせるレンズの役目をする部分)がにごる病気です。症状は、かすんだり、ぼやけたり、眩しくなったり、だぶって見えたりします。一度濁ってしまった水晶体は目薬や飲み薬では元に戻りません。症状を改善させるためには、手術が必要となります。
白内障手術は、まず角膜(黒目)と結膜(白目)の境界を約3ミリ切開します。
これが手術器具・眼内レンズを挿入する部分になります。水晶体嚢(水晶体の袋)の中身が混濁している状態ですので、水晶体嚢の前の面に穴を開け、超音波吸引装置により混濁を砕いて吸い出します。その後、空になった水晶体嚢の中に眼内レンズを挿入し、終了となります。手術は局所麻酔でおこない、時間は約20~30分です(眼の状態により手術時間には個人差があります)。
1.手術日の決定
散瞳(目薬で瞳を大きく広げた状態)し、水晶体と眼底の状態を確認します。 白内障による視力低下が認められた場合、患者様と相談のうえ手術日を決めます。
2.全身検査
採血、血圧など全身検査を行います。かかりつけの内科などある場合は、薬の内容や全身状態の確認のため紹介状をお渡しします。
(手術日を決定した日に行います。)
3.手術前検査(手術日の1~2週間前)
手術時に挿入する眼内レンズの度数を決めるための検査を行います。また、手術についての詳細な説明を行います。
4.手術当日
当院で指定させていただいたお時間までにご来院ください。手術前点眼、血圧測定など手術の準備を行います。
手術後は回復室にて30分程安静にして頂き、ご気分の変わりなどなければお帰り頂きます。(来院からお帰りまで2時間半~3時間ほどかかります)
5.手術後
手術翌日は朝9時までにご来院ください。翌日以降も定期的に通院していただき、経過をみます。