当院では糖尿病網膜症、網膜裂孔、緑内障、後発白内障などに対するレーザー治療を行っています。
急激に著しい眼圧上昇を来し、眼痛、頭痛、吐き気などの激しい自覚症状が出現します。この場合、点滴などで眼圧を下げた後、レーザー治療を行います。また、発作をおこしていない場合でも、予防的にレーザー治療を行う場合もあります。
血糖が高い状態が長く続くと、網膜の細い血管が障害され、血流が悪くなります。血流が悪くなると、網膜に十分な酸素が行き渡らなくなり、網膜が酸欠状態に陥ります。その結果として新しい血管(新生血管)を生やして酸素不足を補おうとします。新生血管はもろいために容易に出血を起こします。レーザーは主に網膜の酸素不足を解消し、新生血管の発生を予防したり、すでに出現してしまった新生血管を減らしたりすることを目的として行います。
網膜に孔が開いた状態の事をいいます。飛蚊症などの症状から始まり、そのまま放置すると網膜剥離に進行し、視力低下をおこすことがあります。レーザー治療は網膜剥離に進行することを防ぐために行います。網膜剥離に進行した場合は手術が必要となります。
白内障手術時には水晶体嚢という水晶体を包んでいた袋を残し、その中に眼内レンズを挿入しています。手術後数か月から数年して、挿入した眼内レンズはきれいでも、この水晶体嚢が濁ることがあります。このことを後発白内障といいます。後発白内障については5分ほどのレーザー治療で治すことが出来ます。